よくあるご質問
入園はできますが、全くトレーニングをしなくて良いという意味ではありません。
年齢に応じて、トレーニングをする中で、「トイレでの排泄・排便は、おむつより不快感がなくて気持ち良いなという感覚」「トイレで排泄しようとする気持ち」は、しっかり育んでください。
幼稚園では、朝の戸外遊び前、クラス活動前、給食前、昼の戸外遊び前、降園前等、それぞれの活動に、中断することなく集中できるよう、ほぼ1時間おきにトイレに行くよう促します。
そのため、入園前のトレーニングが完了していなくても、自然とトイレで排泄・排便できるようになっていきます。
しかし、気持ちが育っていないと、トイレに行くよう促されることさえも不安材料となり、「幼稚園が楽しくない場所」になってしまいます。
最近「おむつは幼稚園で取ってもらえると思っていた」と、いう保護者の方が増えてきました。適切な時期を逃すと、逆に自立が難しくなるケースも多々見られます。
サインを見逃さず、適切な時期にトレーニングする方が、お子さまにとってもスムーズにパンツに移行できると思います。
完璧にできなくても大丈夫ですが、「自分で着替えようとする気持ち」は、しっかり育んであげましょう。
入園直前まで何でもお手伝いしてもらっていたお子さまは、入園後「自分でする」という大きな壁に、初めて直面します。
登園したら、みんな同じ制服・帽子・かばん・くつ…。どれが自分の物かしっかり区別ができなくてはいけません。
着替えだけではなく、持ち物の管理もあるので、子どもにとっては大きな仕事です。
もちろん、丁寧に指導しますので、少しずつできるようになっていけば良いのですが、ご家庭で
全てしてもらっていたお子さまは、「自分ですること」自体がかなり大きな負担になり、ただでさえ、大好きなお父さんお母さんと離れ、ひとりで登園する不安の中、大きな努力が必要になります。
入園までに、着替えや、脱いだものの管理ができていれば、何の不安もなく、初めての集団生活を楽しむことができます。
朝、「一定の場所で、自分でパジャマを脱ぐ・脱いだパジャマを畳む・洋服を着る」という、毎日の簡単な繰り返しだけでも、自分で着替えることが「あたりまえ」になっていき、お子さまが不安なく幼稚園生活をスタートできると思います。
ボタンや、袖の裏返し等、その他の細かなことは、幼稚園できちんと指導していきますので、完璧にできていなくても、全く心配はいりません。
みんなで食べる給食は、子ども達の楽しみのひとつです。その給食が不安材料となると、心配になりますね。
入園までにやっていただきたいことは、三つです。
「楽しい雰囲気の中で食卓を囲み、食べる事を楽しみにできること」、「食事中は、ごちそうさまのご挨拶をするまで、自分の席に座ること」「スプーンやフォークを使っているお子様は、5本指で握らず、3本の指で持てるようにすることです。
「好き嫌いが多い・小食」、というお子さんは、決して少なくありません。
しかし、みんなで同じものを食べることを、楽しみにできるお子さまは、在園中に好き嫌いも小食も克服できています。
それぞれの適量がありますので、無理にすすめることはしませんが、「食べ物を粗末にしないこと」「一緒に食事をする人に、不快感を与えないこと」は、毎食ごとにきちんと指導します。
毎日の繰り返しで、卒園までには小学校の給食を心配するお子さんは激減しますので、ご安心ください。
全てに於いて言えることですが、「〇〇ができないと、幼稚園に行けないよ」「できないと恥ずかしいよ」という言葉ではなく、「〇〇ができたら、素敵だね!」という方向で、お子さまのやる気を引き出してあげてほしいと思います。